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「嫌われる勇気」を読んで僕がスッキリしたこと

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ワードプレスのプラグインの「amazonJS」が導入できたので、書籍についてもいろいろ書きたいと思います。

第一弾は、昨年読んだ本の中でよく人に勧めている「嫌われる勇気」です。

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この本で、考え方が楽になる人がけっこういるのではないかと思います。ちなみに僕はいろいろなことがスッキリしました。

「嫌われる勇気」でスッキリしたこと

「人は変われる」

アドラーは「人は変われる」と言います。「トラウマは、存在しない」とも言います。過去の経験が「原因」になっているのではなく、「目的」のために過去があるのだと言うのです。

かなりわかりにくいですね。orz

例えば、就職活動に失敗してニートになって閉じこもっている人は、就職活動に失敗したからニートになっているのではなくて、ニートでいるために就職活動を失敗したことを理由にしているという考え方をします。

「昨日は疲れたから今日は休もう」というのは、今日休むために「昨日疲れた」という都合のいいことを持ち出しているだけだという考え方をするのです。

この考え方はある種のパラダイムシフトでして、

ネガティブな思いはすべて否定されてしまいます。

だって、ダメだと思うために都合のいい過去を持ち出しているだけってことなので、「自分は○○だからできません」というのは成立しないのです。

僕は「人は簡単には変われない」と思っていました。

変わるには強い意思が必要だとか、努力しないといけないとか、色々と思っていたのですが、「嫌われる勇気」を読んで、そういう風に考えること自体に意味がないということに気づきました。そして、今はすごくシンプルに考えています。

目的に向かってするべきことをする。

これだけです。そしたら、よりよく変わっていくことができるはずです。過去を持ち出して、勝手に複雑にして、自分自身で袋小路に入っていってはいけないのです。

アドラーの場合は、未来のことをあれこれ考えるのも否定的で、「いま、ここ」が充実していれば幸せになれるという考えだったと思いますが、僕はずっと未来のことも考えながら、そこに向かって「いま、ここ」を考えるようにしています。

「他者の期待を満たすために生きているのではない」

アドラーは承認欲求を否定しています。何かをするのは人に認めてもらうためではないという考えです。

例えば、毎日、ゴミ拾いをしていて、それが人から認めてもらうための行為だとすると、認められなかった場合にはやめてしまうことになります。アドラーはそれでは意味が無いと説いています。

人の顔色を窺って生きていくのは、自分の人生を生きていないとまで言っています。

そのために、「他者の課題を切り捨てる」ということがすすめられています。責任はだれにあるのかを見極めて、他者の責任であれば、そこには踏み込むべきではないとしています。また、自分の責任であるならば、他者を踏み込ませるなとも言っています。

自分の時間を割いて手伝ってあげたりすることは、その瞬間はいいのかもしれませんが、結果として相手のためにならないということはよくあります。また、手伝ってもらったり、やってもらったりすることが自分の成長を妨げるというのも一理あります。

余計なおせっかいをするくらいなら、自分の「いま、ここ」に集中するべきだってことなんだと思います。

それが自分のためだし、相手のためでもあるわけです。

過去に意味はない

「親が貧乏だったから」「過去にいじめにあったから」「いい学校に行けなかったから」、そういうネガティブな理由で「今うまくいっていない」と考える人がいます。今うまくいっていないのは過去のトラウマのせいであるという考え方です。

僕も個人事業主をして、法人を設立して今に至るのですが、「親が社長だったりしたら、もっとお金の使い方とか上手にできたのかもな~」とか考えたことがありました。

感覚が庶民なんで、大きな投資をするのに抵抗があり、タイミングを逃したりしたことがあったからです。

でも、過去のせいにしても何も解決しないのです。

自分がつまらなくなるだけです。勝手に自分に足枷をつけているわけですから。

過去にとらわれず、今を考えるべきなのです。

まとめ

「嫌われる勇気」というタイトルの本ですが、僕自身が感銘を受けたのは、「目的論」としての生き方の部分でした。人間関係で悩んでいる人はもっと別の部分に共感して生き方が楽になるかもしれません。

アドラーは「人の悩みはすべて人間関係だ」と言っているようですし、読んでみると納得できる内容でもありました。

いずれにしろ、大事なのは「今、ここ」です。シンプルな考え方ができてスッキリしますよ。

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