LINE株式会社の前社長、森川亮さんの本が人気ということで、今日は移動時間が長かったので読んでみました。もう少し小難しい感じの本かと思っていましたが、サクッと読めました。
とことんユーザーのことを考え、そのためにシンプルにしていくことで、結果として、ビジョンはいらない、計画はいらない、情報共有はしない、など既存の会社が当たり前にやっていることがどんどんなくなったという話。
個人的にも物事はすべてシンプルに考えるようにしているので、共感できる部分が盛りだくさんでした。そして、まだまだシンプルにできるはずと痛感しました。
まったく知らなかったLINEのこと
LINE使っています。
相手はすごく限定されていて、事務所の連絡用と、奥さんとの連絡用です。他の友人や同業の連絡用には使っていません。距離が近くなりすぎるので、この歳になると、そこまで近い関係になる人もそれほどいないからです。
サービスとしては、すごく便利です。使いやすい。若ければ、もっと使ったでしょう。
ただ、もともとはLINEの印象はそんなによくはなく、韓国系の企業だし、個人情報がうんぬんというウワサもあったりして、正確な情報を集めることなく、なんとなく毛嫌いしておりました。
LINE株式会社になっても韓国NHNの子会社であることは変わらないですが、森川さんはこんなことも言っています。
「韓国NHNの100%子会社であることは変わりないけれど、まあ、それは、韓国NHNにもまた、ほかの株主がいるわけですよね。そこは本質的ではないかなと思っていまして。LINEは資本的には僕の会社ではないんですけれど、決めるプロセスにおいて、ここだけで決められることが明確になった。LINEの実質的なオーナーシップは日本にあるということを示せた」
日経新聞のサイトからの引用です(http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK30008_Q3A330C1000000/?df=4)
「シンプルに考える」を読んでもわかるのですが、LINEは日本で生まれてたんですね。←恥ずかしながらそんなことも知らずに毛嫌いしておりました。すみません。
で、「シンプルに考える」を読んでみて、さらにLINEの印象は変わりました。
成功は捨てる
これはグサッときました。
うちの事務所はHPで集客をしていて、ある程度うまくいっています。でも、HPからある程度集客できるようになると、更新を疎かにしたり、新しいものを作ろうとしなくなったりしてしまいます。
ずっと、前を向いて進み続けることはやっぱり難しいです。そもそも人間はサボる生き物だと思うし、変化を望まない生き物でもあると思います。
そして、森川さん自身も有言実行をちゃんとしていて、成功を収めたLINEを退職して新たな挑戦をしているというのがさすがだなと。
うちはLINEのように成功しているわけではありません。ただ、事務所としては、まだまだ扱っている業務がたくさんあるのだから、どんどんお客様に紹介していかないといけないといけないなと思っております。稼いでいないHPも稼げるように育てなくてはいけないなと思っております。
大した成功もしていないのに胡坐をかくんじゃない!と自分を諌めました。
「すごい人」が集まる会社
ただ、やっぱりLINEのような会社がうまくいったのは「すごい人」が集まってるから。「すごい人」が「すごい人」を呼び集めて、「すごくない人」はどんどん淘汰されるわけで、そういう意味ではすごく厳しい会社なのだと思う。
うちの事務所は、僕以外「すごい人」はいません(ウソ)が、淘汰もされないわけで、やっぱぬるま湯だなと思ったりします。忙しいからという理由で集客を止めたり、ブレーキ踏んだり。他の方策を考えるべきところを、考えるのは放棄しちゃって楽な方法を選ぶ。これじゃダメだよね。
僕自身は勉強も続けているし、チャレンジも続けていて、言いたいことを好きなように言い放っているわけだけど、リアクションを受けて、シナジーが生まれるような感じにはなかなかならない。個人個人の意識の問題なのでなんともできないのがむず痒いときもあります。
結局は自分自身が少しでも「すごい人」になれるように努力するしかないと思い至っております。
これもシンプルに考えております。