青春18きっぷの仕組み
5枚セットで購入する
青春18きっぷは期間限定、JRの各駅停車の電車であれば1日乗り放題になるきっぷです。購入の際は5枚セットで購入します。
価格は5枚セットで11,850円。
安い!
1人で全部使ってもいいですし、人に譲っても構いません。5枚セットなので、5人の友人と日帰り旅行しても構いません。連続して使う必要もなく、1人で日帰り旅行を5回しても大丈夫です。
使用期間内に使い切れればいいのです。
発売される期間
青春18きっぷは春、夏、冬の年に3回発売されます。期間は毎年2月頃に発表になるので、平成29年はまだ未定です。例年の期間から予想すると以下の感じになるのではないでしょうか。
平成29年春の青春18きっぷ
- 発売期間 平成29年2月20日から3月31日
- 利用期間 平成29年3月1日から4月10日
平成29年夏の青春18きっぷ
- 発売期間 平成29年7月1日から8月31日
- 利用期間 平成29年7月20日から9月10日
平成29年冬の青春18きっぷ
- 発売期間 平成29年12月1日から12月31日
- 利用期間 平成29年12月10日から1月10日
青春18きっぷを利用した旅行記
青春18きっぷを利用したことのある人から旅行記を寄せてもらいました。やはり、時間に余裕のある学生時代に使ったという経験が多いようですね。友人との旅行やお母さんとの旅行に使用したという経験を聞くことができました。
Sさんの青春18きっぷ旅行記
青春18きっぷを利用して旅行しようと思った経緯
昨年の12月、母親と鹿児島旅行を計画していました。鹿児島は母親の実家があります。おばあちゃんも高齢になるので、行けるうちに行っておきたいとの事でした。私自身も10年前に行ったきりなので、観光も兼ねて計画しました。なるべくお金がかからないよう考えていたところ、青春18切符が利用できる期間だと知り、そちらを使うことにしました。
どんな旅行をしてどんな体験をしましたか?
鹿児島空港には午前10時ごろに着きました。母親の実家は霧島市という所なので、空港から車で10分くらいの場所になります。1日目は実家に帰り、おばあちゃんとゆっくりする事に決めていました。おじいちゃんは亡くなっているのでおじちゃんの墓参りをし母の姉妹の方や親戚の方と美味しい夕食をいただきました。鳥刺しと唐揚げが最高に美味しかったです。
2日目は指宿に行きました。昔から行ってみたいと思っていたのですが、母の実家からは距離があったので1度も訪れたことはありません。嘉例川というとても素敵な駅から電車に乗り隼人駅へ。隼人駅から乗り換えになるのですが1時間ほど時間があったので、一旦駅を出て街をぶらぶら。
朝ごはんを調達し、再び電車へ。隼人駅を出ると次は鹿児島中央駅へ向かいます。鹿児島観光もできればしたかったのですが、時間がなかったので断念しました。鹿児島観光は過去に何度もしているので今回はお預けです。乗り換え時間も10分と丁度いい感じだったのですぐに次の電車に乗りました。
ここからは指宿まで一直線です。
指宿では街を廻ってくれる格安のバスがあるのでそれを使って観光しました。指宿といえば砂風呂ですが、それをやってしまうと時間がなくなってしまうので諦めました。市内を観光し、夕方には実家に戻る電車に乗り込みます。本当なら指宿に宿泊してのんびりできれば良かったのですが。指宿滞在時間は3時間程度でしたが、行きたいと思っていた場所だったので良かったです。
往復で¥3640。
18切符は¥2350なので、とてもお得な旅になりました。
こうすればもっとうまく青春18きっぷを活用できたなどの反省点
もっといろいろな場所で降りて観光すれば良かったなと思います。18切符は1日乗り放題なので、できることなら使えるだけ使った方がいいと思いました。18切符初心者だったので上手く活用する方法がわかりませんでした。
次に利用することがあれば、もっときちんと計画を立ててから行こうと思います。
その他に書いておきたいことがあれば記載をお願いします
鹿児島の旅行では母親と2人、2回分使いました。18切符は5回分あるので、お正月にまた母親と2人で東北福島観光へ行ってきました。鹿児島の教訓をいかして、もっと上手く利用できたと思います。春にも18切符が発売されるそうなので、また絶対利用しようと思っています。
Hさんの青春18きっぷ旅行記
青春18きっぷを利用して旅行しようと思った経緯
もう20年も前のことになりますが、仲の良い友達4人で、静岡県西部から鹿児島県の屋久島に行く計画を立てました。時間はあるけどお金が無い、そして目的地だけでなく旅そのものを楽しみたかった私たちは、旅程の中に青春18きっぷを組み込むことに決めたのでした。
どんな旅行をしてどんな体験をしましたか?
当時は現在のように旅行サイトや乗り換え案内などのインターネットツールがほとんど無く、携帯電話も普及しはじめの頃でしたので、ポケット時刻表や紙媒体の旅行雑誌を手に、入念な計画を立てました。
早朝に静岡県西部の駅に集合し、大阪まで青春18きっぷで移動。フェリーで1泊、門司港に着いてから九州島内は高速バスを利用し、鹿児島から高速船で屋久島に到着。島で3泊過ごして1周し、同じルートで帰る、という計画が出来上がり、あっという間に旅行当日を迎えました。
列車の中では在来線の駅名の読みに驚いたり、乗り降りする乗客の方言が移り変わって行くのを楽しんだりと、飛行機や新幹線では味わえないワクワク感を満喫しました。大阪に無事着き、門司、博多、鹿児島、屋久島宮之浦港、と往路は順調にすすみました。
屋久島では、おなじみの縄文杉トレッキングや大川(おおこ)の滝など、世界遺産に認定される前の自然を存分に体験しました。縄文杉を見に行った日はちょうど梅雨明けの翌日で、天気は良く、森はたっぷりと水分を含んできらめき、異世界を訪れているようでした。
ところが、屋久島での最終日。台風が屋久島を直撃し、高速船どころか飛行機も飛ばず、当日中は出発の目処が立たない状況に陥りました。
なんとか泊めてもらった近くの宿で、「2人分しかないけど」という夕食を4人で分け、水が出なくなってぬるく少なくなったお風呂に入った時は、ずいぶん心細い思いをしました。
幸いそれ以上の被害は無く、次の日には屋久島を離れることができましたが、1泊余分な費用がかかってしまったので今度は帰りの計画を立て直さなければならなくなりました。
相談の結果、高速バスで博多駅まで行き、船をあきらめて、青春18きっぷで始発の電車に乗って静岡まで帰ることになりました。
帰りの電車では4人とも疲れきって話しもせず、ずっと寝てばかりでした。夜遅く、到着駅に着いたときは、とてつもなく長い旅をしてきた気分で感慨深かったです。
こうすればもっとうまく青春18きっぷを活用できたなどの反省点
帰りの旅は、青春18きっぷを目一杯使えたので悔いはありません。ただ、青春18きっぷは5コマ1綴りなので、4人で旅行すると半端になり、勿体なかったです。チケットショップに残った分を売るか足りない分を買うか、5人で行くか、賢い買い方をもっと検討しても良かったのではないかと思います。
その他に書いておきたいことがあれば記載をお願いします
「青春18きっぷ」の名前の通り、この切符には青春が詰まっています。当時の友人とは今でも交流があり、思い出しては呆れたり懐かしんだりしています。いつまでもこの切符が皆の青春を応援する切符であってほしいです。
Jさんの青春18きっぷ旅行記
青春18きっぷを利用して旅行しようと思った経緯
自分は大学2年生の夏休みのときにせっかくの長期休暇に一人で旅行に行ってみたいと考えたのとそれに加えて大阪であったフェスに自分の好きなアーティストが出演していたため見に行こうと思いました。その時安く行ける手段を考えたときに青春18切符の存在を知り、利用しました。
どんな旅行をしてどんな体験をしましたか?
千葉からの出発だったのですが2日目にライブがあったため始発からひたすら東海道線の鈍行を使って西を目指しました。名古屋にお昼頃到着して昼飯を食べました。18切符の旅行だと気軽に途中下車ができるのでその土地の名物と呼ばれるものを食べに行きやすかったです。名古屋では味噌煮込みうどんを食べました。
1日目の夜には大阪に着きました。やはり長時間電車に乗っていたせいか体力の消耗が激しく、すぐに眠りについてしまいました。
2日目はフェスに行ったためあまりチケットを有効活用することができませんでした。
3日目はせっかく普段来ない関西まで来たのでもうすこし西を目指してみようということで広島まで足を伸ばしてみることにしました。大阪から広島までは結構時間がかかり、地図で見るのと実際に電車に揺られながら移動するのではこんなに感覚が違うのだと感じたのを覚えています。広島に到着したら平和記念公園と宮島を観光してきました。どちらも一生のうちには行きたいと思っていたのでいい記念になりました。夜は広島焼きを食べて満足して寝ました。
4日目は鳥取のほうに移動したのですが広島から鳥取に移動するのに苦労したことを覚えています。距離以上に時間がかかったのです。やはり主だった線路以外はまだまだ未発達なんだなと感じたりしました。鳥取では砂丘を見てラクダに乗ったり、砂丘を登りました。夏の暑い日だったので汗が止まらなかったです。
そこからは一気に帰ろうと思い、千葉に向かってどんどん帰りました。時刻表を見ながら移動しなかったので愛知県の岡崎で終電を迎えてしまい、宿をどうするか悩みました。翌日の始発からまた行動し、千葉に無事帰ることができました。
こうすればもっとうまく青春18きっぷを活用できたなどの反省点
青春18切符を使うときは目的地を決めるだけではなくて、その道中の駅に何があるのかも確認しておくとより旅行を楽しめると思いました。あとは、終電をしっかり確認してから行動しないと宿も何もないところで電車がなくなってしまうという事態もあり得るので気を付けたほうがいいと思います。
その他に書いておきたいことがあれば記載をお願いします
ただ目的地に移動したいのであれば夜行バスなどのほうが安いかもしれませんが道中を楽しみたいというのであれば青春18きっぷでいろいろ降りてみることをおすすめします。
旅行するには他の手段もいろいろあるけれど
貧乏旅行をするにしても、今は深夜バスがあったり、飛行機を利用するにしてもLLCなどの格安の旅行会社があったりするので、青春18きっぷに限らず、様々な方法が使えます。
でも、各駅停車の電車を使い、一日中電車に揺られ、各地をゆっくり回るというのは青春18きっぷならではの醍醐味です。きちんと計画を立てていても、思わぬハプニングでうまくいかなかったり、結局行き当たりばったりになってしまったり、いろいろな経験ができるのも魅力です。
スピードが求められる今の時代だからこそ、青春18きっぷを使った旅行などが逆に新鮮に感じられます。