二人暮らしを始める前に
勢いで二人暮らしを始めてしまうという人が多いのは事実ですが、時間の経過とともに色々なことがわかってきます。気づいたときには、一方が飛び出していき、二人暮らしが解消になったということもあるようです。
なので、二人暮らしを始める前に、二人のことについては色々と考えておく必要もあると思います。
- 家賃はどうするか?
- 食費はどうするか?
- 光熱費はどうするか?
- 二人暮らしを解消するときはどちらが出ていくか?
- ゴミは誰が出すか?
- 掃除は誰がするか?
- 食事は誰が作るか?
- 休日はどう過ごすか?
- お風呂は誰が洗うか?
- 洗濯は誰がするか?
一つ一つの項目は大したことがなくても、積もり積もって喧嘩の原因になったりします。結婚前の練習と位置づける人も多いと思いますので、イライラする事が見つかっても許せるかどうかジャッジしていくことも必要です。
また、二人暮らしをうまく継続するコツとして、あまり溜め込まずに、気に入らないことはすぐに相手に伝えるということがあります。ガマンはダメなのです。爆発する前にちょっとずつガス抜きをしていくことを忘れないでください。
暗黙の了解は相手には伝わっていないと思うべし!
二人暮らしをするための部屋
一人暮らしの家に一方が転がり込んで二人暮らしがスタートするということもあると思いますが、一人暮らし用の物件に二人で住むことになると、色々なストレスが出てきます。二人暮らし用の物件に引っ越しをするのがベターですが、それができない場合などは色々工夫が必要になってきます。
バス・トイレ
一番の問題がバスとトイレです。一人暮らしの物件の場合、ユニットバスのことも多く、一方が入浴中は、もう一方のトイレが制限されてしまいます。勢いがあるうちは気にならなかったり、逆に慣れてくれば気にならなかったりと二人の関係でなんとかできることもあれば、どうしても無理!ということもあります。
体験者の中には、二人暮らしで引っ越した時は、バス・トイレを別にしたという方もいらっしゃいました。こだわる人にとっては、ここは譲れない問題となります。
ベッド
ベッドも問題になるケースがあります。シングルベッドだとやはり窮屈です。かと言って、大きなベッドは置けないということもあります。
いつも一緒に寝られればいいですが、片方の帰りが遅いときなど、相手を起こさないように布団を敷くなど工夫しているケースもあるようです。
大家さんとの関係
大家さんとの関係も重要です。もともと一人暮らし用の部屋の場合、そこで二人暮らしをされることを嫌う大家さんも多いです。隠して二人暮らしをするのは後ろめたいけど、きちんと話しをしたら、出ていくように言われてしまうこともあるので、難しいところです。
近所に大家さんが住んでいて、日頃からきちんと挨拶ができていて人間関係を構築できていれば話すほうがいいですが、大家さんが近くにいない場合などは、秘密にしてしまうという人もいるようです。
家賃
家賃は以下のいずれかで負担すること多いようです。
- 収入に応じて按分
- 収入は関係なく折半
- もとから住んでいる方が負担
二人暮らしをするために、少し広い部屋に住んでいる場合などは、二人暮らしが解消されると残された方の家賃負担が大きくなりすぎるため、引越を余儀なくされるということもあります。相手が飛び出していってしまうと、その後の手続などは残された方がしなければなりません。
勢いで二人暮らしを始めたももの、すぐにうまくいかなくなるケースもよくあります。家賃などお金の問題が絡むと、こじれることがあるので、くれぐれも慎重に。
食費はどうなる?
自炊中心の場合
食費って本当に人それぞれで、二人暮らしになったら食費はどうなるかというのはケース次第です。一人暮らしで主に自炊をしているという人の場合だと、月に20,000円程度の食費が平均的です。自炊が中心の場合は、二人暮らしになったからといって、これが2倍になるということはありません。1.5倍程度の30,000円程度が目安になるようです。
スーパーなどで1週間分の食材をまとめて購入し、それらをやりくりして献立を考えることができれば、食費は抑えることができます。同じ自炊であっても、その日に食べるメニューを決め、そのための食材を購入しにいくというような買い物をすると、食費は高くなります。
自炊していた男性が女性と二人暮らしを始めたところ、食費が3倍になったという話を聞いたことがあります。もともとはスーパーで安い食材をまとめて購入して自炊していたのに、料理を女性に任せたところ、献立を先に決め、そのための食材を買うようになり、高い食材を買ってきたり、食材のロスが出るようになってしまったからだそうです。
外食中心の場合
外食が多い場合は、食費は単純に2倍になると思ったらいいでしょう。ふたりともバリバリ働いているような場合は、外食中心と割り切って食費を掛ける人も多いようです。
ふたりとも働いているのに、食事を作るのは女性の役割(もしくはどちらか一方の役割)だとか決めつけると、二人暮らしはうまくいかないこともあります。代わりに掃除や洗濯はやるとか役割分担はルールを決めましょう。
食費の分担はきちんとルールを決めるべし
食費の負担をどうするかは二人で相談して決めることになります。家賃と同じで収入に応じて月の食費を按分するのか、収入に関係なく折半するのか、二人で決めることになります。
家賃同様、食費もきちんとルールを決めておかないとイザコザの原因になりかねません。きちんとルールを決めておきましょう。
二人暮らし経験者の声
Kさんの二人暮らし体験
二人暮らしすることになった経緯
彼女とつきあいだして2年半が過ぎました。平日も週末も関係なくよく一緒にいました。仕事が終わると外食や弁当を買って食べ、夜遅くなるとラブホテルにいき泊まって帰りに送っていき、仕事にいってました。
ですが週何回もホテルで泊まるとなると金銭面でかなりの出費がいっていたのでそれならどこかマンションでも借りて二人暮らしをするほうが安くすむと思い、二人暮らしをすることになりました。
二人暮らしを始めた時の物件について
物件探しは仕事から近いところがいいという希望でした。街中だと買い物行くのも便利だし、いろいろ遊ぶところも多いので市内で探すようにしました。後家賃ができるだけ安いところで探しました。
ダメだったところは駐車場がなかったことです。やはり市内のマンションだと駐車場が別というとことが多く中々ありませんでしたので別途駐車場代7000円ほどかかりました。後エレベーターがなかったので重い荷物を持って階段を上がるのが苦痛でした。借りた部屋は3階でした。会社に出勤するとき少し駐車場が離れていたので冬寒くて苦痛でした。
また通勤ラッシュの時間帯に通勤となるとかなり道が混んでて会社からの距離は近いのに必要以上に時間がかかりました。やはりもう少し街から離れたところを借りるべきでした。帰りもラッシュになって夜遅く帰るのと夕方帰るのでは20分以上違いがありました。
二人暮らしの必需品
やはり車があってよかったなと思いました。休みの日には車で買い物にいったりしてましたし、また遊びにいくのも当方が住んでいるのは地方の為必要不可欠なものだと思います。なかって不便だったのは乾燥機です。
二人ともが仕事をしていたので、帰りが遅くなると洗濯物が湿ってしまい、嫌な臭いがすることがありました。また雨が降り出したりすると濡れていたこともあります。
二人暮らし生活は最終的にどうなりましたか?
約1年ほど二人暮らしをしていましたが、結局別れることになり、部屋を解約しました。やはり二人暮らしをしてると年中一緒にいるので嫌なところが見えてきてお互いのすれ違いや、けんかなどが絶えなくなり、彼女のほうが家を飛び出していきました。
これから二人暮らしをする人へのアドバイス
住所変更する方は住民票の変更や免許所の住所変更が必要となります。また携帯や口座の住所変更なども必要です。やはり二人暮らしをするうえで家事などの役割分担は大事かと思います。
男性の方のみ仕事にでている方であれば家事を女性のほうにある程度まかしてもいいかもしれません。ですが男性のほうもたまにご飯などを作ると喜ばれます。当方は料理ができたので日曜のみ作っていました。
後、二人暮らしをするとなると嫌なところが見えてきます。結婚を考えているなら嫌なところを我慢するか、こういうところを直してほしいなどというお互いが話し合うことも大事かと思います。
Sさんの二人暮らし体験
二人暮らしするをことになった経緯
彼が働いていた飲食店に通い始めたのが12月の初めで、その年のクリスマスに告白されました。彼はそのお店の寮に住んでいたのですが、私の家の方が職場であるお店に近かったこともあって、告白にOKをした年明けから二人暮らしをすることになりました。と言っても急に引っ越したわけではなくて、しばらくは彼の部屋も残して行ったり来たり。
彼の家にあるものが、私の家にないものと合致していましたし(テーブルやパソコンなど)、彼が料理をしてくれて、私は他の家事をするという形でバランスが取れていました。
二人暮らししたときの物件について
一人暮らし用の家に彼が転がり込む形で、二人暮らしが始まったので狭かったです。25平米でバス・トイレ別の物件でした。ただすごく気に入って決めた物件だったので、正直ルール違反であるものの、すぐ引っ越す気にならずに9ヶ月ほど過ぎてしまいました。
その後、結局、妊娠するまでそこで暮らしたのですが、早めに二人暮らし可能な物件に移って、堂々と生活していた方が良かったなと思います。
二人暮らしの必需品
もともと自分が一人暮らししていた時にものが少なくて(気に入ったものだけ厳選して買いたくて)テーブルやソファ、クッション、パソコン、棚などありませんでした。
妥協して買わないと決めていたのですが、彼が私の好みでない家具を持ち込んでもそんなに気にならなかったというか、2人で暮らすには、こだわって買うのを先延ばしするよりも、まずあった方が生活しやすいなと感じました。
最初はフローリングにクッションもなかったので、彼が買ってきてくれ、その後2人でソファを購入しました。
やっぱり二人暮らしにソファは必需品だなと思います。
あと、たまにアロマキャンドルを焚いて、部屋の明かりを消して過ごすことがあって、ムード作りに良かったと思います。
二人暮らし生活は最終的にどうなりましたか?
二人暮らしして2ヶ月で入籍しました。と言っても二人暮らし前に入籍を決めていたのではなく、出会って3ヶ月、二人暮らしして2ヶ月のスピード婚でした。
一人暮らし用の物件だったのですが、その後、内緒で二人暮らしを続け、妊娠がわかるまで住まわせてもらいました。(大家さんごめんなさい。)その後大家さん、不動産屋さんには正直に告白し、子供可の物件に移ることに。
これから二人暮らしをする人へのアドバイス
うちの場合は、結婚までの期間が短く、一般的な二人暮らしとは異なるかもしれません。ただ結果うまくことが運んだので良かったですが、相手のことを見極めてから二人暮らししないと、別れる時にお金も心理的な負担も大きいと思います。
あと、ご近所の方や大家さんに堂々としていられる、条件のあっている物件を選ぶことは大事だと思います。私達は、そこまでコソコソしていたわけではないですが、やはり後ろ暗い気持ちがあったので。
Hさんの二人暮らし体験
二人暮らしすることになった経緯
私30歳、彼が24歳の時でした。つきあい始めて1ヶ月くらい経った時、彼の家の近くに引っ越すことになりました。職場は都内でその時は横浜に住んでいたのですが、彼が埼玉の人だったので少しでも近くにいたいと考えて、思い切って引っ越しました。
二人暮らしは全く考えていませんでした。
はじめは週に2〜3回遊びに来るようになって、それが毎日になって、帰るのが面倒くさくなり泊まるようになって、いつの間にかずっといる・・ような感じです。
二人暮らししたときの物件について
引越しをした時は自分一人だったので、間取りは1kでした。ベッド、タンス、テーブル、テレビを置くと生活スペースは私一人でもいっぱいいっぱいでした。彼が来てからはそのいっぱいいっぱいだったスペースがもっと狭くなり、来るならもっと早く言って欲しかったと思いました。
一番大変だったのは寝る時で、ベットはシングルのパイプベットだったのですが、本当に狭くて2人で横向きでないと寝られない状況でした。
二人暮らしの必需品
不便だったのはお風呂とトイレです。ユニットバスでどちらかがお風呂に入っている時はトイレに行けない。どうしても行きたい時は無理矢理お風呂から出てもらう。絶対にお風呂とトイレは別々になっている所を選ぶべきです。
あと、部屋が1つでテレビが1台だったので観たい番組で言い合いになる事がありました。できる事ならお互いに部屋とテレビがあった方が良かったです。
二人暮らし生活は最終的にどうなりましたか?
かれこれ14年。今でも一緒に住んでいます。彼の収入も以前に比べれば良くなったので、広めの部屋に引越しをしました。もちろん、バス・トイレは別々。部屋もそれぞれの部屋を持ちました。以前より快適な暮らしをしています。
これから二人暮らしする人へのアドバイス
私は14年一緒にいるので、二人暮らしはいいと思います。ただ、私達の場合は結婚という形を選びませんでした。最初は私に結婚願望がなく、彼からのアプローチにも答えることはありませんでした。
10年くらい経った頃、私にも気持ちの変化があり結婚してもいいかな・・と考えるようになりました。だけど、ずっと一緒に生活してきて、一緒にいる事が当たり前になっていて敢えて結婚をしなくてもいいのかなって。
今年で14年ですが、もう結婚することもないと思います。そんな風に過去を振り返った時、二人暮らしはしてもいいけど、どこかのタイミングで結婚はするべきだと思います。というか、結婚の事は常に頭の中で考えておくべきだと思います。
私達はあまりケンカはしないのですが、それでも何度かは大きなケンカがありました。その都度やってきた事があります。それは、どんなに大きなケンカでも寝る時は一緒に寝る事。
イライラしても顔が見たくなくても眠ってしまえば次の日には冷静になっています。お互いがお互いを尊重し合えれば、二人暮らしは本当に楽しいものです。
二人暮らしの体験談から
興味深かったのは、別れてしまった人、結婚した人、二人暮らしのまま継続している人の三者三様の話を伺えたことです。
二人暮らしを継続している人は、ケンカした後、どうするかが決まっているというのが面白いところだと感じました。こうしたルールが決められる二人なら二人暮らしが継続できるのでしょうね。ただ、結婚のタイミングを逃してしまったというのを少し後悔なさっているようなのが残念ですかね。
ただ、幸せの形は人それぞれです。結婚が必ずしもゴールではないので、結婚にとらわれない二人暮しというのも尊重されるべきだと僕は思っています。